Python in Excel で「Hello World!」

Python in Excel 入門 - helloworld8 基本
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“Hello World!” は、プログラミング言語を学ぶ際に最初に出力する文言です。
この記事では、Python in Excel を初めて触る人向けに、文字列を出力する最も簡単な方法について説明します。

前準備

Python in Excel が使えるExcelをまだインストールしていない方は、以下の記事を参考にインストールをしておきましょう。

2023年10月現在、Python in Excel は Microsoft 365 Insider Program のベータチャネルを選択することによって使用できるベータ版のExcelでのみ利用可能です。
ベータ版のExcelのインストール・初期設定方法は以下で詳しく紹介しています。

Excelの準備ができたら、空のブックを開いてください。

セルを Python in Excel の入力モードにする

Python in Excel のコードを入力するには、セルを Python 入力モードに変更する必要があります。

セルに「=py」と入力し、表示されたオートコンプリートリストの「PY」を選択します。
選択するときはマウスで「PY」をダブルクリックするか、Tabキーを押します。

PY関数の入力の仕方

Hello World! その1(文字リテラル)

A1セルをPython入力モードにしてから「”Hello World!”」と入力します。(「”」は半角のダブルコーテーション)

[Python in Excel] 文字リテラルの入力1

Ctrl + Enter を押して、Pythonコードの入力を終了します。
「#BUSY!」と表示され、Pythonコードが実行されます。

[Python in Excel] 文字リテラルの入力2

少し経つと結果が表示されます。「Hello World!」と表示できました。

[Python in Excel] 文字リテラルの入力3

Excel関数入力モード(Python入力モードでない時の通常の入力モード)では文字列をダブルコーテーションで囲まないで入力できますが、Pythonコードで文字列を扱う時は、半角のダブルコーテーション(”)で囲みます。ダブルコーテーションで囲まない場合は、エラー(#PYTHON!)になります。

ダブルコーテーションも表示したい場合は、半角「\」マークで「”」をエスケープして入力します。

"\"Hello World!\""

Hello World! その2(変数)

A3セルをPython入力モードにしてから、以下のコードを入力します。

x = "Hello"
y = "World!!"
x + ", " + y

Ctrl + Enter を押して入力を終了すると、Pythonコードが実行されます。
「Hello, World!!」と表示できました。

[Python in Excel] 変数の入力

上記のコードは読みやすくするために半角スペースを入れていますが、半角スペースはあってもなくてもOKです。同じ結果が返されます。

#これでもOK
x="Hello"
y="World!!"
x+", "+y

Python in Excel でもコメントが入れられます。
コメントとは、プログラム内に記述するメモのようなもので、プログラムとして実行されません。

#シャープの右側がコメントになる
x = "Hello"   # 変数xに文字列を代入
y = "World!!" # 変数yに文字列を代入
x + ", " + y  # 変数と文字列を連結

Hello World! その3(セル参照)

A5セルに「Hello」、A6セルに「World!!!」と入力します。
A7セルをPython入力モードにしてから、「x=」とコードを入力します。

[Python in Excel] xl関数でセル参照1

A5セルをクリックすると、セルを参照するxl関数が追加されます。
Enterキーを押して改行します。

[Python in Excel] xl関数でセル参照2

同じく、「y=」とコードを入力して、A6セルをクリックします。
Enterキーを押して改行します。

[Python in Excel] xl関数でセル参照3

「x+” “+y」と入力して、Ctrl + Enter を押して入力を終了します。
「Hello World!!!」と表示できました。

[Python in Excel] xl関数でセル参照4
# コード例
x=xl("A5")
y=xl("A6")
x+" "+y

Python in Excel でセルを参照したい時は、xl関数を使用します。
上記の例では1つのセルを参照していますが、複数セルの範囲、名前、テーブル、Power Queryも参照できます

xl関数の使い方は、以下の記事で詳しく紹介しています。

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